山ワサビ

当店の農場では「山ワサビ」も栽培しております。
山?普通のワサビじゃないの?とよく聞かれるこの野菜ですが、ダイコンの仲間で青龍ではなく、畑で容易に栽培ができます。


別名、西洋ワサビと呼ばれており、清流で作られる本ワサビより大量生産に適しており、香りより辛味が強いのが特徴です。特に春先の新芽が芽吹く時期は辛味がより一層強く、美味しく食べられる。

収穫はスコップで根っこを傷つけない様に、慎重に掘り起こす。
ゴボウの様に長い根を掘り起こす作業は骨が折れる。
北海道ではショベルカーを使って掘り起こすのだとか。

こうして苦労して収穫した山ワサビを春先限定で「山ワサビの醤油漬け」として販売しております。
作り方は表面の泥をしっかり落とし、皮をむいて、すり下ろす。すりおろしたワサビをビンに入れ、浸かるまで醤油を入れて少し寝かして完成。

一見、とってもシンプルですが、ワサビをすりおろす作業はとても大変で、空気中に揮発した辛味成分を吸ってしまうと、鼻から脳天に突き抜けるツーンとした辛味で暫く息ができなくなる。ゴーグルとマスクをしっかり浸け、換気をし、緊張感の下で挑んでいる。

アツアツご飯に乗せるとワサビの辛味と醤油の旨味であっという間にご飯をたいらげてしまう。
なかなかワサビを主で食べる習慣はないですが、この味を知ってしまうと病みつきになる味です。
今は対面販売でしか出しておらず、幻の味になっておりますが安定して生産ができればお店やネットでも販売したいと思います。